石垣 征山 SEIZAN ISHIGAKI
2007年、第4回東京邦楽コンクールにて第一位、日本伝統文化振興財団賞を受賞。2010年、~長谷検校記念~第16回くまもと全国邦楽コンクールにて最優秀賞、文部科学大臣奨励賞を受賞。2013年都山流尺八楽会主催、本曲コンクールにて金賞、文部科学大臣賞、産経新聞社杯を受賞。現在まで神奈川フィルハーモニー管弦楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団などと共演。
『PRESS START -Symphony of Games-』や、『狩猟音楽祭』、『Rejet Concert Beautiful World』などゲーム関連のコンサートにも数多く出演している。全国の演奏会での助演や、委嘱による作曲も多数。学校公演や、後進の指導にも力を入れる。
東京都豊島区出身。父が尺八演奏家、母が箏演奏家という家庭環境に生まれ、幼少より邦楽に親しむ。中学時に区の海外派遣によりオーストラリアに赴き尺八を演奏。東京藝術大学音楽学部邦楽科に入学後、人間国宝・山本邦山に師事。学園祭の際には初代ミスター芸大に選ばれる。大学卒業後、NHK邦楽技能者育成会を卒業、都山流尺八楽会師範試験を首席登第、父、征山の名を襲名。様々な楽器とのコラボレーション、ライブを重ねる中、2006年に尾上秀樹と『HIDE×HIDE』を結成。2010年にはロシアで開催されたテレムクロスオーバー国際音楽コンクールにて第一位、特別賞を受賞するなど、ユニットとしても華々しい活躍を修める。
INSTRUMENT
尺八 SHAKUHACHI
尺八とは竹から出来た、リードのない、縦笛の一種で、日本の木管楽器です。尺八は飛鳥から奈良時代にかけて中国(唐)から遣唐使により伝来したといわれ、正倉院に最も古い尺八が残っています。初期の頃は雅楽の演奏用に用いられ、その後、鎌倉時代に田楽や猿楽にも使用されるようになり民衆に広まりました。江戸時代になると普化宗の虚無僧用の法器となり、江戸中期には黒沢琴古により琴古流という流派が成立、明治時代には中尾都山によって都山流が成立しました。尺八は真竹で出来ており、尺八の標準の管の長さが「一尺八寸」であることから「尺八」と呼ばれるようになったと言われています。長いものから短いものまで様々な長さの管があり曲のキーにより使い分けられます。構造は前に四つの穴、後ろに一つの穴というシンプルなものですが、それ故に特殊な音が出せるようになっています。AUN J クラシックオーケストラでは石垣秀基が尺八を担当しています。