Shin Ichikawa
市川 慎

市川 慎 SHIN ICHIKAWA

◆主な音楽活動・受賞歴

平成11年度文化庁芸術インターンシップ研修員。同年秋田市芸術選奨を最年少で受賞。
第7回長谷検校記念全国邦楽コンクール最優秀賞。文部科学大臣奨励賞受賞。NHKテレビ「芸能花舞台」をはじめ、テレビ、ラジオに多数出演。第9回賢順記念全国箏曲コンクール銀賞受賞。平成15年度秋田県芸術選奨を受賞。第59回全国植樹祭において天皇皇后両陛下の前で御前演奏。グループ「箏衛門」「螺鈿隊」「ZAN」「WASABI」メンバー。国立音楽院(渋谷)講師。清絃会副会長

◆プロフィール

箏、十七弦箏演奏家。秋田県生田流箏曲『清絃会』三代目家元足達清賀の息子として生まれる。高校卒業後、沢井忠夫、一恵両師のもとに内弟子として入門。沢井一恵師、比河流師に師事。沢井箏曲院講師試験において実技首席合格。1996年『二十歳のコンサート』を皮切りに秋田市にて初リサイタルを催す。イタリア、ウルビーノ市において親善演奏。2004年和楽器ユニット「ZAN」のメンバーとしてエイベックスよりメジャーデビュー。CD発売、全国各地にてライブ活動、プロモーション活動を行なう。その後全米デビュー、CD発売。浜崎あゆみ、EXILE、石井竜也などのCD、ライブ参加。2006、08年ルーマニア、ブルガリア、セルビアモンテネグロ、ボスニア ヘルツェゴビナ、クロアチアの東欧ツアーを各国大使館主催、国際交流基金助成により催す。2008年国際交流基金主催「箏西欧ツアー」でローマ、マルタ、ジュネーブで公演。2012年新純邦楽ユニット「WASABI」メンバーとしてビクター文化振興財団よりCDを発売。2013年「WASABI」メンバーとしてフィリピン、シンガポール、インドネシア、台湾などで公演。2014年国際交流基金主催により「WASABI」メンバーとしてドイツ、クロアチア、チェコで公演

INSTRUMENT

箏 KOTO
 
 
箏(こと)とは竜をモチーフとした楽器で、通常13本の弦が張られており弦と胴体の間に‘琴柱(ことじ)’と呼ばれる駒を立てて調弦し、右手三本の指に爪を嵌め弦をはじいて演奏する弦楽器です。日本には古くからコトと呼ばれる楽器が存在していましたが、現代に伝わる箏は、奈良時代に雅楽の楽器として中国(唐)から伝来しました。江戸時代に入ると、八橋検校によって現在の「箏曲(箏の音楽)」の元となる形ができ、それ以降、時代と共に新たな形を生みながらも、それは伝承されています。箏曲には生田流と山田流という流派があり、生田流とは上方を中心とした流派で、演奏の特徴として四角い爪を使用し箏に対して斜めに座り構えるもので、これに対し山田流は江戸を中心とした流派で、演奏に丸い爪を使用し箏に対して真っ直ぐに座り構えるという特徴があります。また箏は桐の木から出来ており、絃には絹糸やテトロン、爪には象牙が使用されています。弦の数は13本の他に、大正時代に宮城道雄によって考案された17本の絃を使用する‘十七弦(じゅうしちげん、もしくはじゅうななげん)’や、現代にできた箏には二十弦、二十五弦などがあります。AUN Jクラシックオーケストラでは、13本からなる‘箏’と‘十七絃’より、長い歴史を持つ日本の伝統楽器の魅力をお伝えします。AUN Jクラシックオーケストラでは山野安珠美、市川慎が箏を担当しています。