18歳の時、世界ではじめて和太鼓を広めた鬼太鼓座に参加。数年後には、 全米一周1万5千キロという距離を3年かけてマラソン走破し、300回以上のステージをこなす中、4回のニューヨークカーネギーホール公演を成功させる。 12年間、座の中心的プレイヤーとして世界各地20カ国、国内外で1000回を超える公演活動を行う。
2000年、新しい表現を求め、AUNを結成。 全国61カ所ツアーを皮切りにBMG JAPANからアルバム2枚、DVD1枚を制作。2006年、日本文化継承を伝える活動をニューヨークに広げ、マンハッタンでのライブ活動や、全米各地のフェスティバルへ参加。その年には外務省に招聘され、南米ガテマラ、コスタリカ、コロンビア・ツアーも展開。その年には、国土交通省「ビジットジャパン・キャンペーン」をプロデュース。そのテーマソングを作曲、演奏も行い、日本の伝統を和楽器音楽を通じて世界に発信することに軸足を置き始める。そして、2008年、和太鼓アーティストとして活躍するAUNの良平と公平が、箏や尺八などの若手実力派の和楽器奏者とともに『AUN J (あうんじぇい)クラシック・オーケストラ』を結成。『もっとポピュラーに、もっとシンプルに、もっとかっこよく。』をテーマに、和楽器の可能性を表現し、世界へ向けて活動中。2012年文化庁から文化交流使に任命され、アジア10各国ツアーを成功させる。「桜プロジェクト」として2010年から全国の小学校へ和楽器の演奏と桜の植樹を行っている。現在100校以上の小学校へ訪問。
ソロ活動では、波乗りをしながら、湘南を中心に篠笛アーティストとして活動中、2011年にオリジナルアルバム「SUNRISE」を発表、第2弾となるアルバムを今夏発表予定。鎌倉妙本寺、鎌倉じゃず祭、湘南のライブハウスやカフェなどでWacoustic Music(和コースティック)と題して、和楽器とアコースティック楽器との融合音楽を目指し、和楽器の可能性を感じさせる音作りをしている。
INSTRUMENT
三味線 SHAMISEN
三味線とは日本の弦楽器で、三本の糸を撥というヘラ状の道具で、はじいて音を鳴らす撥弦楽器です。三味線の歴史には様々な説がありますが、16世紀頃、琉球の三線(蛇皮線)が貿易によって堺にもたらされ琵琶法師たちがそれを改良し撥による演奏法になり、蛇皮の代わりに猫や犬の皮が使われるようになりました。その後、長唄、義太夫、常磐津、清元、地歌、新内、津軽など様々な三味線音楽が生まれ、それに合わせて三味線の形も細棹、中棹、太棹といった棹の太さや大きさの違うものが生まれました。また、三味線の素材としては紅木(こうき)材、紫檀(したん)、花林(かりん)材が使われ、撥には象牙や鼈甲、水牛のほか木やプラスチックなども使われます。AUN J クラシックオーケストラでは、尾上秀樹が中棹三味線、井上良平、井上公平が太棹の津軽三味線を担当しています。